モータースポーツマルチフィールド沖縄が建設された経緯
モータースポーツマルチフィールド沖縄は、2021年4月にオープンしたばかりの施設です。
モータースポーツのための多目的施設で、さまざまなイベントを開催することによってレーシングカーやバイクの魅力を発信することを目的としています。
全国各地にモータースポーツ関連の施設は数多くありますが、モータースポーツマルチフィールド沖縄はその中でも行政が加盟団体として登録している唯一の施設という特徴があります。
モータースポーツマルチフィールド沖縄が建設された経緯は、2015年まで遡ります。
沖縄県では、県内により本格的なモータースポーツ用サーキットを建設するべく、コザモータースポーツフェスティバルなどのイベントを開催し振興活動を行ってきました。
その中で少しずつ各競技団体からの理解と協力を得た結果、コザモータースポーツフェスティバルの参加者や協賛企業数が右肩上がりに増加したのです。
この手ごたえを受けて、沖縄県はサーキットの建設実現へ近づく検証施設という位置付けでモータースポーツマルチフィールド沖縄の建設を決めました。
どんな施設?
モータースポーツマルチフィールド沖縄は、施設全体がモータースポーツに特化した多目的施設です。
施設内には、ドリフトやジムカーナをはじめ、ミニバイクやレーシングカートの競技ができるコースが複数準備されています。
もともとあったゴミ処理場の跡地を利用することでフィールドの面積は8,600㎡程度もあり、レースの際には高速走行も十分に可能ですし、コースのアレンジや調整もできます。
モータースポーツマルチフィールド沖縄のパドックは、屋根付きの施設となっています。
四輪なら一度に10台分の作業ができますし、チームでブリーフィングや会議を行うためのスペースや会議室なども完備しています。
さらに多目的ルームの中にはドライビングシミュレーターを整備し、レーシングスクールとしても機能できる設備があります。
モータースポーツマルチフィールド沖縄は、イベント開催時の参加者を想定して自家用車113台を収容できる広大な駐車場を完備しています。
観戦エリアには芝生やベンチを設置することによって、観客がリラックスして楽しめる空間づくりにも力を入れています。
さらにこの施設では、モータースポーツ関連のイベントが開催されていない時期には地元の警察が開催する交通安全啓蒙活動に使用したり、伝統芸能のひとつであるエイサーを練習する場所としても利用することが可能です。
沖縄県の幅ひろいニーズを満たせる広大な空間として、モータースポーツマルチフィールド沖縄はこれから多くの人に愛されていくことでしょう。