印象的なCMで知られる「トヨタC-HR」
「トヨタC-HR」といえば、とにかくテレビCMがかっこいいことが印象的なトヨタの人気車種です。
2018年上半期の販売台数ナンバーワンSUVということもあり、かなりイメージ戦略的にも力を入れていることが伺えます。
CMの印象として、20代~30代前半くらいまでの比較的若い世代をターゲットにしているようで、守りに入りがちな自動車業界においてこれからの世代の人たちに乗ってもらいたい自動車としてPRをしていきたいというトヨタの思惑があるようです。
その「トヨタC-HR」ですが、車種ジャンルとしてはクロスオーバー車として分類されています。
2016年12月14日に初代モデルが販売されており、発売開始から1ヶ月時点で既に約4万8000台の受注がある大人気車種となりました。
車両はハイブリッドエンジンとターボエンジンの二種類があるのですが、特に人気が高いのはハイブリッドモデルで、上記4万8000台のうち約3万7000台はハイブリット車であったということです。
ハイブリットモデルは燃費性能が30.2km/Lと同じクラスの車両でトップレベルとなっていて、もちろんエコカー減税対象車でもあります。
初代モデルのテレビCMでは人気ゲームストリートファイターⅡとのコラボをしていたということが印象的でしたが、実際に「トヨタC-HR」が販売されるようになってからトヨタのディーラーではこれまであまり足を運んでいなかった若い世代が多く訪れるようになったということを公表しています。
トヨタC-HRの基本スペックとインテリア・エクステリアの特徴
トヨタC-HRは走行性能の高いクロスオーバー車であると同時に、とにかく見た目がかっこいいというところにこだわりがある車でもあります。
外観部分の大きな特徴として「ダイヤモンド」と呼ばれる独特の多面体のような構造をしていることが挙げられます。
これはトヨタのTNGAによる高剛性ボディと合わせて実現しているもので、美しい塗装色と合わせてまるで宝石のような高級感が感じられる見た目を作り出しています。
内装のコンセプトは「センシュアル-テック」ということで、ソフトパッドや金属調オーナメントを仕様していることでシートに座ると身体を包み込むかのような快適性があります。
このインテリアが運転中のコーナリングの衝撃を和らげることにもなっており、長時間の運転にも疲れない構造をしています。
開発の経緯と「トヨタらしくない」魅力
トヨタC-HRは、プリウスやアクアなど従来の人気車種とは全く異なるコンセプトで開発された自動車として高い評価を得ています。
高性能SUVということで満を持しての発売開始となったのですが、結果として目標販売台数の8倍近くを達成しているということなので戦略的には大当たりということになるでしょう。
あらゆる面でトヨタ「らしさ」を捨てて作った次世代カーということができ、それがまたこれまでとは違ったユーザーを引き寄せる理由になっているようです。