バイクの車検の基礎知識
四輪自動車であれば排気量にかかわらず全ての車種で義務付けられているのが車検ですが、バイクの場合は中型以降の車種に限定されています。
具体的には250cc以上で、新車として購入したときには3年間、それ以降は2年度ごとに行うこととなります。
この車検と同時に重量税の支払いをすることになりますので、一般的には事前に重量税を支払いしておき、その証明書を持って車検に行くという手順になります。
ちなみにこの250ccクラス以上の車検ということに備え、わざと249ccといったギリギリの排気量で作られているバイクも多く見かけられます。
最初からハーレー・ダビッドソンのような1000cc以上の大型バイクを購入するつもりの人を除き、中型~大型でバイクを選びたいという人はそうした微妙な排気量の違いも気にしておいた方がよいでしょう。
もっとも、バイクの車検は非常に大きな排気量のものでも、自動車と比べてかなり安く上がるのが一般的です。
自動車の場合、かなり丁寧に使った軽自動車でも税金を含めて10万円以上がかかってしまうのが一般的ですが、バイクの場合は税金分を含めても6~10万円程度を見ておけば十分でしょう。
バイクの車検でかかる金額の内訳は「重量税」「自賠責保険」「印紙税」がまずあります。
これらはどんなに頑張っても絶対に値引きされない項目で、だいたい2万円程度が総額です。
安く車検が通せる「ユーザー車検」とは
ここ近年、できるだけ車検を安く済ませようという人の間で人気となっているのが「ユーザー車検」です。
「ユーザー車検」とは車検ができる設備が整った整備工場などで、場所のみを借りて自分で行うという方法です。
車検をするときには特に何らかの国家資格が必要というわけではなく、特定の機器の性能確認を項目ごとにクリアすれば良いことになっているので、知識がある人なら簡単にできてしまいます。
車検項目となっているのはタイヤの状態、ブレーキパッド、反射板などの消耗品の状態チェックや、各部品の動作確認です。
当然のことながら消耗品に不具合が生じていれば交換をしなければならず、ユーザー車検ではそれら作業も自力で行わなければいけません。
ただ、ユーザー車検ではセルフスタンドのように作業そのものは自力でしつつも、安全確認はスタッフが見て周るという方法がとられているので、もし誤った方法で取り付けをしているとアドバイスを受けることができるというのが通常です。
慣れないうちはユーザー車検は非常に時間がかかり、かなり大変な作業をすることになります。
お金こそある程度浮かせることはできるかもしれませんが、やはり安全性を考えるとできるだけプロの整備士さんにお任せした方がよいでしょう。