灯器類が付かない場合に考えられること
バイクには数多くの灯器類が搭載されています。
最も使用頻度が高いのがブレーキランプですが、その他にもヘッドライトやウインカー、テールライトなど、いくつもの電灯が操作によって点灯するようになっているのです。
これらのライトは日常点検のチェック項目になっている非常に重要なもので、点灯できない状態のまま走行することは道路交通法違反になります。
ちなみに点灯できない状態のバイクに乗っていると「整備不良(尾灯等)」として1点減点、7千円の反則金です。
制御機器類の整備不良は2点減点の9千円の反則金なのでそれよりも軽い扱いですが、裏返せばバイクそのものの性能が不備であるのに次いで危険な状態である、ということになります。
ブレーキランプが付かないときに、まず考えられるのがバルブ切れです。
ここ最近の新車バイクではライトバルブにLEDを搭載していることが多く、ほとんどの場合でバルブ切れをすることはありません。
しかし旧式のバイクなどでは灯器類にハロゲンライトを使用していることが多く、そのため長期間の使用や苛酷な環境での使用により劣化してしまうことがあります。
実際に起こる灯器類のトラブルで最も多いのもこの電球切れで、適合するバルブを購入して交換すればすぐに直ります。
バルブ切れの場合、比較的突然に切れるということが多いので、乗車前のチェックで点灯しないことがわかったら速やかに新しいバルブに交換してください。
交換は簡単な工具で自前で行うこともできますが、あまり得意でない人は修理工場などに依頼するとよいでしょう。
ちなみに交換料金は、バルブ代金に工賃が掛かっておおよそ数千円といったところです。
バルブ切れ以外に考えられる理由
バルブを交換したばかりであったり、または簡単にバルブ切れを起こさないはずのLEDライトを搭載している車種の場合、灯器が付かないのは別の原因が考えられます。
バルブ切れ以外の原因として考えられることとしては、各部ハーネスコネクターの抜けや断線です。
電装機器類をいじったあとにもとに戻すのを忘れていたり、洗車などの整備時にうっかり抜けたままになっていると、電装類が動かないということもあります。
部位別にいうと、ウインカーのみが付かないという場合にはウインカーリレーが故障していると考えられますし、ブレーキランプのみが付かないという時はブレーキレバーとブレーキペダルに設置されているストップランプスイッチが壊れている可能性が高いです。
電装部分そのものが不調であるというときには、バッテリーが充電不足となっていることも考えられます。
もし症状が現れたときには、どこが正常でどこが異常かを切り分けて考えましょう。