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スローパンクチャーとは?

最も厄介な車両のトラブルの一つと言っても過言ではないのが、タイヤのパンクです。
パンクというと走行中にタイヤがバーストしてしまうというイメージが強いものの、実際には駐停車している時に一輪だけパンクしていたことに気づくスローパンクチャーという種類のパンクが最も一般的です。

つまり、はじけてしまうようにパンクするのではなく、ゆっくりと空気が抜けていってしまい最終的にはフラットタイヤになるということです。
気づかないうちに尖った異物などを踏んでしまうことなどから起こることがあり、徐々に空気が抜けていくためスローパンクチャーと呼ばれています。

大きな穴や破れがあればすぐにもちろん気づくものですが、小さな穴であれば発見が遅れてしまいますし、車両によってはそのまま一週間以上も走り続けることも可能です。
放っておいても走行に問題がないということがあるからこそ、初期状態で気づきにくく状態が悪化してしまいます。

また、高速道路で細い異物を踏んでしまったことが原因でスローパンクチャーになるケースも、意外と多いようです。
この場合、タイヤの中の空気圧が不足することによって帯状の亀裂が入り、最終的にパンクしてしまいます。
スローパンクチャーになっても、数時間は走行できることもあります。
異物を踏んだ感触があったら、安全に停車できるところまで移動するのがいいでしょう。

スローパンクチャーが起こる理由

スローパンクチャーは徐々にタイヤの空気が減っていく症状ですが、とがった異物などを踏んでしまうだけではなく、その他にもいくつかの原因が考えられます。
例えば、空気圧が下がったまま走行を続けることでタイヤのサイドウォール部分が歪んでしまい、不均等な熱が加わることによってパンクが起こります。

また、ビード部と呼ばれるホイールのリム部分と接するコードに傷がついていると、空気が抜ける原因となる可能性があります。
組み付けの時に間違えて傷つけてしまうと、その傷が徐々に大きくなり、最終的にスローパンクチャーの原因となるのです。

スローパンクチャーが起こったら

当然のことながら、スローパンクチャーに気付いても無視してそのまま走行を続けることは絶対にしないでください。
ハンドルの操作が少し重くなったり、左右どちらかに舵がとられるような気がするという場合には、タイヤの空気圧が足りていないもしくはスローパンクチャーが起きている可能性が高いです。

万が一スローパンクチャーになってしまった場合は、すぐにガソリンスタンドやディーラーに持ち込みましょう。
応急処置として、タイヤ表面の穴を塞ぐという作業をしてくれます。

しかし、専門的そして根本的に補修するためには裏張り修理ができるタイヤの専門店に相談する必要があるでしょう。
それでも修理が難しい場合は、タイヤそのものの交換が必要です。