ホンダの新型ハイブリッドスクーター「PCX HYBRID」の車種紹介
年々排ガス規制が厳しくなってきているバイク業界ですが、ついに登場をしたのがハイブリッドエンジンを搭載したホンダの「PCX HYBRID」です。
もともと「PCX」はホンダの人気車種として原付二種として販売されていたモデルですが、その性能を更に高めてリリースをされたのが「PCX HYBRID」となります。
外観や基本構造は従来のPCXをベースとしつつエンジン部分に電装機器を搭載していることから、簡単にまとめるとガソリンエンジンのPCXに電動アシスト機能が追加されたというふうに言えます。
全体の大きさやデザインにそれほど大きな違いがないことからパッと見ではどこに違いがあるかわかりにくいのですが、実際に乗車をしてみると起動や走行性能に大きな差があることがわかります。
まず大きな違いとしてハイブリッドエンジンの搭載により走行中の騒音が圧倒的に少なくなったということがあります。
電動バイクなどでもそうですが、モータを使って走行をする構造ではガソリン車のように激しくエンジン内でピストン運動が起こらないので騒音や振動が少なくなるという特徴があります。
ただ電動バイクの場合どうしてもパワー不足を感じることが多いのが問題なのですが、「PCX HYBRID」はハイブリッドエンジンで両方のよいところをそのまま残していることにより走行をしていて力の弱々しさを感じることはほとんどありません。
基本スペックと特徴的な構造
「PCX HYBRID」で採用されているのは水冷4ストSOHC単気筒124ccで、最高出力は12ps/8500rpmに加えてモーターでは1.9ps/3000rpmとなっています。
最大トルクもエンジン部分は1.2kg-m/5000rpm、モーターは0.44kg-m/3000rpmとなっており搭載されている電装機器によってどのようなバランスでエンジンアシストを行うか制御されます。
基本的にはエンジン動力によって動きつつ、低速~中速部分の走行でモーターがアシストをすることから走り出しや中低速走行中の乗り心地が快適なものとなります。
実際に乗ってみた人の感想を見ても「走り出しが鋭い」という印象を持つ人が多いようで、原付二種という街乗りをメインにするバイクとして最適にチューニングされていることがわかります。
ホンダPCXの魅力、歴史
ベースモデルとなっているホンダPCXは「Personal Comfort Saloon」をコンセプトに開発をされています。
これは直訳すると「快適さ」や「使いやすさ」そして「経済性」といったことを示しており、これまで販売されてきたホンダのバイクにすべての面で上回ることを目指したということです。
2010年に初代モデルが販売されてから今まで、2014年、2018年とフルモデルチェンジが加えられていますがそこに「PCX HYBRID」が加わることによりさらに先進的バイクとしてのブランドを確立したと言えます。
スマートキーやアイドリングストップ機能など細かい仕様でも最高峰モデルとなっており、今後も最先端のバイクとして開発されていくことが予想されます。